サービス残業の多さはデザイナーの不満の中でもトップ項目を占めます。
プライベートな時間の大部分が犠牲になるため、デザインに対する熱意と体力がなければ続けられません。
女性は特にこの業界体質についていけません。
体力はどうしても男性にはかなわないですし、プライベートの時間がない、恋人や家族との時間を確保できない事が、男性よりも大きなストレスとなります。
残業大好き!?デザイン業界にはびこるこんな習慣
早く終わらせても帰らせてくれない
残業時間を少なくする一番の方法は、ソフトの使いこなしスキルを上げる事です。
効率良く仕事を終わらせれば必然的に残業時間は減ります。
しかし、それを許さない会社もあります。
『仕事終わったのなら、次の仕事やってよ。(終電まで)』
という具合です。
みんなで助け合わないと納期に間に合わない大きな案件を抱えているなら仕方ありませんが、仕事が早終わった日くらいメリハリつけて早く上がる、という考えが出来ない傾向があります。
しかも多くの場合サービス残業なので、働く方のモチベーションも上がりません。
定時上がりを『悪』だと思ってる
毎日終電、徹夜が続く会社にありがちですが、定時で上がると『やる気がない』と白い目で見られるパターン。
こんな会社は最悪です。残業代が出ないのが当たり前の業界の中で、
定時、あるいは20時〜21時に退社すると睨まれるなんて、働くことの意味が一般の人とは完全にかけ離れています。
残業が嫌で辞めるのは考えが甘い?
先輩たちが夜遅くまで頑張っているのを見るたび、「残業がイヤで会社を辞めたいなんて、自分は考えが甘いのかなあ?」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
デザイナーは規格外の人種
毎日夜中まで残業しないとビジネスとして成り立たない時点でおかしいと気づくべきですが、デザイナーはお金よりやりがいに喜びを感じる「世間一般とはズレた」感覚を持った人たちが多いため、このような残業体質が成り立っています。
彼らはプライベートの充実よりも、クオリティの高いデザインを作る事を再優先に考えています。
この考え方に共感できなければ、夜遅くまでの残業が嫌になるのは当然のことです。
今の職場だけがデザイン会社じゃない
デザイン会社にも色々なタイプがあります。
小さなデザイン事務所に多い傾向ですが、社長がデザイナー上がりで寝食を忘れてデザインに打ち込むタイプだと、社員も毎日毎晩付き合わされ終電コースという会社。
極端な例では、帰宅時間が毎日夜中の2時…というデザイン事務所がありました。当然ですが労働基準法違反です。
その反面、大企業だと規定がしっかりしているため、残業少なめの傾向にあります。
取引先の納期が緩かったり、資本に余裕のある企業のインハウスデザイナーの場合も残業が少なめです。
今働いている職場だけがデザイン会社ではないですよ!
自分のライフスタイルに合わせた転職を
あなたはどうしたいのか、考えて見ましょう。
そこまでしてデザインという仕事に没頭したいのか?
プライベートの時間はどれだけ欲しいのか?
どういう人生を送りたいのか。考えは人それぞれです。
自分のライフスタイルに合った会社を選びましょう。