これからWebデザインを始めたいグラフィックデザイナーが注意すべき7つの事

グラフィックデザインの仕事だけでは収入に不安があって、Webデザインも始めたいと考えているデザイナーさんをちょくちょく見かけます。
今回は、Webデザインに手を出したグラフィックデザイナーがぶつかりがちな『壁』をまとめてみました。

HTMLとCSSの壁に覚悟すべし

まず最初にぶつかる壁は、ウェブサイトを構築する骨組みになるHTMLとCSSを覚えなければならない事。
HTMLはプログラム言語ではなく、マークアップ言語と呼ばれるものですが、これを使うと何故文字や画像が表示されるのか、概念自体を理解するのに苦労するかも知れません。

紙面レイアウトみたいに融通効かない

『こんなヘボいレイアウトで金とれるなら、俺だって…』
と思ってたら、痛い目見る事請け合いです。
HTMLはIllustratorでレイアウト組むみたいに融通は効きません。
最近はCSSでかなり融通の効くレイアウトが可能になりましたが、これからWebデザインを始めたいあなたには当分無理。

フォントも使えません

ついでに言うとフォントも使えません。
グラデザの大好きなモリサワもフォントワークスも、全部使えません。
使ってるサイトを見たというのなら、それは画像を貼ってるだけ。
とにかく、グラデザには信じられない程使えるフォントがありません。

JPEGをペタッと貼ればいいと思った方へ

ここまで読み進めて『じゃあIllustratorでレイアウト組んでJPEGを貼ればいいじゃん!』と思った方。
グラフィックデザイナーが作ったであろうサイトで未だに見かけますが、その方法だと検索エンジンがテキストの内容を理解出来ず検索順位に大いに影響するので、NGです。結局、HTML&CSSと格闘するしかありません。

『ブラウザチェック』が思わぬ壁に

Webページというのは、ブラウザによって見た目が異なります。
これってグラフィックデザインで例えると、印刷会社を変えたらレイアウトも級数も違って出力されたみたいなもので、グラフィックデザイナーにとってはかなり理解し難い事。
どのブラウザでも同じ見た目にするブラウザチェックは、時によってかなり大変な作業となります。

覚える事が常にありすぎる

Web業界はラットイヤーと呼ばれるほど技術やトレンドの移り変わりが激しく、常にお勉強し続けなければいけません。
グラフィックデザインだと『センス』という、ある意味正解の無いボヤッとした部分のお勉強が殆どに対して、Web業界はプログラムだったりCSSの新しいプロパティだったり、『確実に覚えないと不正解』な部分が多いので、この辺はグラフィックデザインより確実に大変だと思います。

作品は残らない

Webサイトはトレンドや売り上げによって頻繁にリニューアルします。
データを取って置かないと、自分の作品が無くなってたなんて事はザラです。
印刷物は形で残りますがWebサイトは一過性のデータに過ぎず、作品が残らない淋しさがあります。

まとめ

注意すべき事という事で割とネガティブな話が並びましたが、グラフィックデザインの仕事が取れない現状でWebデザインに裾野を広げる事は悪い事ではないと思います。
やれないよりはやれるに越した事は無いですから。

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